毎月の給与明細を見て、額面と手取り額の差に驚き、引かれている税金の多さに溜息をつく。
そんな経験を持つ会社員の方は少なくありません。
昇進して年収が上がれば上がるほど、所得税や住民税の負担は重くなり、手元に残るお金が増えた実感が持てない。
これが多くの会社員が直面する「ガラスの天井」の正体です。
製薬会社で正社員として勤務しながら、不動産賃貸業を中心に副業を広げてきた経験の中で、確信していることがあります。
それは、「個人」として働き続けるだけでは、資産形成のスピードには限界があるということです。
現状を打破し、将来の不安を払拭するためには、自分の分身となる「法人」を持つことが、最も合理的でリスクの低い戦略となります。
しかし、いざ法人を設立しようと思い立ったとき、最初に直面するのが「株式会社と合同会社、どちらにすべきか」という大きな壁です。
かつては「株式会社」一択と考えられていた時代もありました。
世間的なイメージや、取引先への信頼を重視するなら、格式高い株式会社の方が無難に見えるかもしれません。
一方で、インターネットやSNSの普及、そして個人の力が強まった現代において、法人のあり方も大きく変化しています。
30代で会社員を続けながら不動産投資用の法人を立ち上げ、現在は会社員年収1,600万円、副業を含めた総年収2,000万円超を達成している私の視点から、この問題に対する明確な答えを提示します。
資産3,000万円、そして6,000万円とステップアップしていく過程で、どのような基準で法人形態を選び、どのように運営の効率化を図ってきたのか。
巷に溢れる教科書通りの比較論ではなく、本業を持つ会社員が、最小の労力で最大の収益を得るための実践的な選択」について、包み隠さずお伝えします。
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結論:会社員が副業で選ぶべきは「合同会社」が最適解である理由
会社員として本業を持ちながら、不動産投資や副業の収益を管理するために法人を設立するなら、合同会社を選ぶことが最も合理的かつ賢明な選択です。
かつての日本では「株式会社でなければ信用が得られない」という固定観念が強くありました。しかし、現在はAppleの日本法人やGoogle、Amazonなどの世界的企業も合同会社という形態を採用しており、その認知度は飛躍的に向上しています。特に、会社員が限られた時間と資金の中で資産形成を加速させる場合、株式会社という「形式」にこだわる必要性は極めて低いのが実情です。
私が実際に合同会社を選び、運営を続けてきた中で実感している大きな理由は、以下の3点に集約されます。
まず1点目は、設立コストと維持コストの圧倒的な低さです。株式会社の設立には、登録免許税や定款の認証費用などで最低でも24万円程度、専門家に依頼すれば30万円以上の初期費用がかかることが一般的です。一方、合同会社であれば、自分で行えば10万円程度、司法書士に依頼しても18万円程度で完結します。この十数万円の差額は、不動産投資の修繕費や、新しい副業の種銭として活用する方が、資産形成のスピードを上げる上ではるかに有効です。
2点目は、経営の自由度とスピード感です。株式会社には、株主総会の開催や決算公告の義務など、法律で定められた厳格なルールが存在します。本業が忙しい会社員にとって、これらの事務作業は大きな負担となり、時には事業の柔軟な判断を妨げる要因にもなりかねません。合同会社は「出資者=経営者」という構造であるため、意思決定が非常にスムーズであり、事務手続きの簡略化によって、本来注力すべき「収益を生む活動」に時間を割くことが可能になります。
3点目は、社会的信用に関する誤解の払拭です。私自身、不動産投資において複数の金融機関と面談を重ねてきましたが、法人の形態が合同会社であることを理由に融資を断られた経験は一度もありません。銀行が重視するのは、法人の種類ではなく、事業計画の妥当性と、経営者個人の属性、そして生み出されるキャッシュフローの質です。小規模な副業や不動産賃貸業からスタートする場合、株式会社という看板を背負うことによるメリットよりも、合同会社の手軽さとコストパフォーマンスの高さの方が、長期的な成功に寄与します。
将来的に事業が拡大し、上場や外部からの大規模な資金調達が必要になった段階で、株式会社へ組織変更を行うという選択肢も残されています。まずは「最小のリスクで最大の結果を得る」という視点に立ち、合同会社からスタートを切ることが、安定した副収入の柱を築くための最短ルートとなります。
合同会社と株式会社を徹底比較:会社員の資産形成に適しているのはどちらか
法人の形態を選ぶ際、多くの方が「形式」に気を取られがちですが、大切なのは「その法人が自分の人生をどう豊かにするか」という実利の視点です。製薬会社での本業をこなしながら、不動産投資や複数の副業を軌道に乗せてきた実体験をベースに、4つの重要なポイントで比較を行います。
1. 設立費用と初期投資の最適化
会社員が副業として法人を立てる場合、最初のハードルは設立費用です。以下の表に、一般的な設立費用の内訳をまとめました。
| 項目 | 合同会社 | 株式会社 |
|---|---|---|
| 登録免許税 | 60,000円 | 150,000円 |
| 定款認証費用 | 不要 | 約50,000円 |
| 諸費用(印紙代等) | 約40,000円 | 約40,000円 |
| 合計(自力設立) | 約100,000円 | 約240,000円 |
私の場合、本業の忙しさを考慮して司法書士へ手続きを依頼しましたが、それでも合計18万円で設立が完了しました。株式会社を選んでいた場合、依頼費用を含めると30万円を超えるケースがほとんどです。この費用の差を「わずかな差」と捉えるか、あるいは「運用のための軍資金」と捉えるかで、その後の資産の伸び方が変わります。
2. 意思決定の速さと運営の簡素化
会社員が経営者として成功するための鍵は、いかに「事務作業の時間を削り、収益を生む時間に充てるか」にあります。
- 合同会社:出資者がそのまま経営者(業務執行社員)となるため、重要な決定も自分一人の判断で即座に行えます。
- 株式会社:株主総会の開催、議事録の作成、役員の任期ごとの登記更新(重任登記)など、法令で定められた形式的な手続きが多岐にわたります。
本業の会議や業務に追われる中で、法人の事務手続きを失念するリスクは避けなければなりません。合同会社は決算公告(決算内容の一般公開)の義務もないため、事務負担とコストの両面で会社員に優しい設計となっています。
3. 金融機関からの信用と融資の実態
「合同会社だと銀行融資に不利ではないか」という不安を抱く方も多いですが、これは明確な誤解です。私自身、不動産賃貸業のために複数の金融機関と交渉し、法人名義での融資を実現してきました。
融資審査において銀行が見ているのは、主に以下の点です。
1. 事業計画の収益性と継続性
2. 代表者の個人属性(年収、勤務先、金融資産)
3. 法人のキャッシュフロー
法人の形態が「株式会社」だからという理由で金利が優遇されたり、逆に「合同会社」だから融資を断られたりすることはありません。実利を重視する金融機関ほど、形式よりも中身の数字を評価します。6,000万円を超える金融資産を築く過程で、合同会社という選択が足かせになったことは一度もありません。
4. 節税効果と将来の拡張性
節税面に関しては、合同会社も株式会社も大きな差はありません。経費にできる範囲や、法人税の税率、所得分散によるメリットは共通しています。
また、将来的に事業が拡大し、外部の資本を受け入れて大きく成長させたいと考えたときには、合同会社から株式会社へ「組織変更」をすることも可能です。最初からコストをかけて重厚な組織を作るのではなく、まずは合同会社という身軽なスタイルでスタートし、必要に応じて脱皮していく。これが、失敗のリスクを最小限に抑えつつ、着実に資産を積み上げるためのプロの戦略です。
法人の設立はゴールではなく、新しい収入の柱を作るためのスタート地点です。一からすべての制度を調べる時間は、本業を持つ身には貴重なコストとなります。専門家や設立支援サービスを賢く活用し、自分のリソースを事業の根幹となる「戦略立案」や「物件選定」などに集中させることが、月100万円を超える副収入への近道となります。
まとめ:将来の自由を手に入れるための「最初の一歩」
会社員として働きながら、現状に漠然とした不安を感じ、何かを変えたいと願う。その第一歩として「法人設立」を検討することは、非常に大きな勇気が必要なことかもしれません。しかし、実際に30代で法人を立ち上げ、複数の収入の柱を築いてきた経験から申し上げます。その一歩こそが、将来の「心の余裕」と「選択の自由」を生む唯一の鍵となります。
最後に、ここで解説した「会社員が合同会社を選ぶべき理由」を振り返ります。
- 初期コストの最小化:株式会社よりも10万円以上安い費用で設立でき、その資金を運用の元手に回せる。
- 運営の効率化:複雑な事務手続きを省き、本業や家族との時間を守りながら事業を成長させられる。
- 実利の追求:銀行融資や節税面において、小規模な事業運営であれば合同会社のデメリットはほぼ存在しない。
- 将来へのステップアップ:まずは合同会社で基盤を作り、事業が軌道に乗った段階で株式会社へ移行することも可能。
投資や起業と聞くと、多くのリスクや難解な手続きを想像し、立ち止まってしまう気持ちもよく分かります。私自身も、20代の頃は転職や副業に何度も挑戦しては失敗し、将来への不安で眠れない夜を過ごした時期がありました。しかし、自分自身の「人生の軸」を定め、専門家の力を借りながら一つひとつ課題をクリアしていくことで、年収2,000万円超、金融資産6,000万円という景色に辿り着くことができました。
大切なのは、すべてを自分一人で抱え込まないことです。会社員として多忙な日々を送る中で、法務局への申請書類をゼロから作成したり、複雑な定款のルールを読み解いたりすることに貴重な時間を使うのは効率的ではありません。私が司法書士などの専門サービスを活用したように、「他者の力を借りて時間を買う」という発想こそが、経営者として成功するための重要なマインドセットです。
「いつか」ではなく「今」動くことが、1年後、5年後の景色を変えます。会社員という安定した基盤がある今だからこそ、低コストで始められる合同会社を武器に、自分自身の未来を切り拓く準備を始めてください。
