こんにちは、ズボラOL☆スナフキンです。
今回は、私が30歳で管理職に昇格したものの、その後降格を経験した実体験を通して、キャリアと人生の本質についてお話しします。この経験は、組織内での成果だけでなく、人間としての成長や収入の多角化の重要性を痛感するものでした。読者の皆さんが「自分もキャリアの壁にぶつかったときにどう動けばよいか」を考えるきっかけになれば幸いです。
若くして管理職に昇格した私
30歳の私は、会社内で異例のスピードで管理職に昇格しました。部下は6名で、全員私より年上。中には20歳以上年上の男性社員もいました。「若い女性上司」に対して、無意識の抵抗感を持つ人もいたと思います。私自身も「舐められたくない」という思いから必死で結果を出そうとしていました。
これまで順風満帆なキャリアを歩んできた私にとって、この昇格は自分の努力の証でした。しかし同時に、部下を動かすスキルや人間関係構築の経験が不足していることも明らかでした。私は結果を出すことばかりに目を向け、部下との信頼や安心感の構築がおろそかになっていました。
降格当時に感じた複雑な心境
360度フィードバックや上司からの指摘を経て、私は事実上の降格を経験しました。正直なところ、プライドは大きく傷つきました。これまで順風満帆だと思っていたキャリアが、突然「通用しない」という現実に直面したのです。
一方で、内心では少しほっとした部分もありました。部下持ち管理職として、日々の業務でうまく回らないことや部下がついてこないことに悩んでいたため、肩の荷が少し軽くなった感覚もあったのです。
しかし、将来の収入やキャリアへの不安は大きく、今後、会社で自分がどう評価されるのか、どの道を進めばよいのかは正直わからず、深く考え込む日々が続きました。
降格後に最初に取った行動
この経験を機に、私はまず2つの行動を起こしました。ひとつは転職活動、もうひとつは副業の見直しです。
転職活動は、会社内での居心地の悪さや、自分のプライドも影響していました。降格により、自分が部下持ち管理職として通用しないことが周囲に知られてしまい、これ以上ここで働き続けることは難しいと感じたのです。
副業については、当時パート薬剤師や派遣薬剤師としての働き方をしていましたが、時間と体力を切り売りするフロー型の働き方であることに限界を感じていました。ここで、「会社員収入だけに頼るのはリスクが高い」と認識し、より効率的に収入源を増やす方法を模索し始めました。この時点が、私のキャリア戦略と人生設計の見直しのターニングポイントとなりました。
降格を通じて得られた最大の財産
振り返ると、降格があったからこそ得られた最大の財産は、自己理解とキャリアの方向性です。私はプレイヤーとしての能力は高く、効率よく作業をこなし、情報収集も得意です。しかし、人の上に立つピープルマネージャーとしての器は自分に不足していることを痛感しました。
この認識は、新卒の頃から早く部下持ちマネージャーになりたいと思っていた私にとって、正直悔しいものでした。しかし、自己理解が深まったことで、自分が本当に向いているキャリアの形を考えるきっかけになりました。さらに、副業や投資に踏み出す勇気も湧き、フロー型の働き方だけに依存しない生き方を模索できるようになったのです。
ワークライフバランスの重要性に気づく
また、この経験を通して、時間と体力を削るだけの働き方では持続可能ではないことを痛感しました。20代の頃は、残業も副業も気にせず一生懸命働いていましたが、30歳を過ぎてからは「働き方の質」が重要だと理解するようになりました。
無理に時間を切り売りするだけでなく、自分のプライベートな時間を充実させ、心身の健康を保ちながらキャリアを構築することの大切さに気づいたのです。これにより、働き方の選択肢が増え、精神的な安定も得られました。
キャリアの本質と私からのメッセージ
私の経験から学べるキャリアの本質は次の通りです。
- 出世や肩書きはゴールではなく選択肢のひとつに過ぎない
- 人間関係や信頼構築のスキルがキャリアを支える基盤である
- 失敗や挫折は自己理解を深める貴重な機会である
- 会社依存からの脱却が柔軟なキャリア形成につながる
- ワークライフバランスを意識することで、長期的に健康かつ生産的に働ける
降格は決して終わりではなく、新しいキャリアや人生設計を見直すきっかけとなります。大切なのは、失敗を恐れず挑戦すること、そして自分の価値観や生活に沿った選択をすることです。
私自身、降格後に転職や副業を通じて、自分の強みや適性を見極め、キャリアの方向性を修正することができました。これにより、仕事だけに依存せず、心の豊かさや自由を得るための選択肢を増やすことができたのです。
この記事を読んでいる方へ。もし、今キャリアに悩みや不安を抱えているなら、焦らず一歩ずつ自己理解を深め、行動に移すことが未来への第一歩です。失敗は財産になります。自分の人生の軸に沿ったキャリアを築き、心地よい働き方と生活を手に入れてください。
30歳で管理職から降格した私の体験が、少しでも皆さんのキャリア形成のヒントになれば嬉しいです。
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